東京工業大学水泳部・燕水会

2008年度 静岡県選手権水泳球技大会

本年度も例年通りOBチーム(燕水会)と現役チームの2チームで参戦しました。OBチーム(燕水会)は一番上のリーグであるAリーグに、現役チームは上から3つ目のリーグであるB2リーグに参加しました。

燕水会(OB) 試合結果

11/2(土) vsFWPC

会場:静岡県富士水泳場

得点12合計
燕水会336
FWPC325
得点者
山島2 長尾1 尾花1 町田1 齋藤1
退水者
山島1 安藤1

静岡選手権、第一試合の相手はFWPC(福岡ウォーターポロクラブ)でした。地方のクラブで対戦したことがないため相手の情報はあまりありません。相手の経歴や名前を見ると筑波大や国際武道大の出身選手が多く、更には日本代表FBの永田がいることがわかり相当な強さがあることが予想されました。これに対し、燕水会は下手な小細工はせず、いつも通り基本的な攻めと守りでいくことにしました。攻めは中勝負でいき、守りはプレスしていく作戦です。

第一ピリオドの開始1分程度でセンターから失点します。相手は全体的に個人技があることがわかります。しかし、失点直後に山島が相手キーパーの隙をつき得点します。その後は、センターで失点→山島がカウンターから得点→退水から失点→山島の退水誘発から長尾得点…とシーソーゲームが続き、両者一歩も譲らないまま第一ピリオドが終了します。

第二ピリオドは、失点の全てがセンターからによるものとわかったので、DFは一部の攻め上がって来ない人から下がることにしました。始めはこれが上手く機能せずセンターで失点します。しかし、その後は下がりが機能し始め、敵の攻撃はほとんどパスカットでターンオーバーすることとなりました。攻撃では尾花が退水誘発し、リターンパスをもらい自分で得点。町田がカウンターから得点と良い流れを持って来ます。しかし、残り1分程度の時点で、下がった相手がミドルを打ち、これがゴールインし、同点とされます。そのまま試合は続き、残り時間が5秒という所で、齋藤が良い位置でファールを取り、見事フリースローシュートで決勝点を挙げます。ギリギリではありましたが、どうにか初戦を白星にした燕水会でした。

この試合を勝ちにした大きな要因の一つキーパー寺門のナイスセーブが挙げられます。全日本代表FB永田のシュートを幾度となく止めたのは会場を沸かせました。明らかに個人技で負けている相手に対し勝てたのは、燕水会にとって非常に大きな勝利と言えるでしょう。(山島)

11/2(土) vs千葉敬愛高校

会場:静岡県富士水泳場

得点12合計
千葉敬325
燕水会639
得点者
齋藤3 山本(修)2 山島2 倉方1 山崎1
退水者
長尾2 安藤1

第二試合は千葉敬愛高校という千葉では2番目に強いと言われるチームとの対戦でした。他のチームとの対戦を見た所、泳力やシュート力はあるがフィジカルがないということがわかっていました。やはり高校生だと、まだ体が出来てないのでしょう。泳ぎあいになったら勝てないので、こちらが勝っているフィジカルを生かすべく、強めのプレスでしっかり守り、センターで丁寧に攻めていくことを心掛けました。

第一ピリオド開始直後、齋藤がカットインから点を挙げ先制攻撃を喰らわせます。更に30秒後くらいには山本(修)がハンツーを決め、2点差を付けます。しかし、相手もセンターに上手くパスを回し、失点してしまいます。その後は取ったり取られたりが続きますが、こちらのプレスが強く相手を思うように攻めさせません。齋藤が5mフリーシュートとハンツーからの2点、山本(修平)が左奥からのハンツーで1点、山島がカウンターから1点…と4得点を挙げると共に失点も2点に抑え、6対3と良い流れで第二ピリオドを向かえることとなりました。

第二ピリオドも同じような展開で、失点はするもののそれ以上に燕水会は点を取ります。ピリオド開始直後に相手のロングが決まり失点をするものの、その後は退水で1点取られただけで終わりました。それに対し燕水会は山本のカットイン、山島のミドルシュート、山崎のカットインなどで3点を挙げ更に差を広げ試合終了。どうにか第二試合も勝つことが出来ました。(山島)

11/2(土) vs茨木ボンバーズ

会場:静岡県富士水泳場

得点12合計
茨木ボ8715
燕水会112
得点者
尾花1 町田1
退水者
倉方2 町田1 尾花1

第三試合の対戦相手は茨木ボンバーズでした。先程戦った千葉敬愛高校に対し、14-2で勝利していることを考える(我々は9-5)と、かなりの強豪であることがわかります。作戦としてOFはいつも通り中勝負。DFは一人一人に個人技があるので、下がりなどはせず、プレスしていくことにしました。

第一ピリオド、開始すぐにセンターで倉方が退水を取られ失点します。こちらは尾花が退水を誘発し、リターンでこれを決め同点とします。しかし、ここから相手が本領を発揮し始めます。センターにボールを入れられると、失点するか退水を取られるかしてしまい、立て続けに失点を重ねます。逆にこちらの攻撃は相手のプレスに押し負け、パスワークが上手くいかず、シュートに至る前にターンオーバーすることが増えました。そのためカウンターを頻繁に喰らうようになりました。第一ピリオドで7点差を付けられ厳しい展開となりました。

第二ピリオドも同じような展開が続きます。下がろうにも、相手のミドルが強いため容易には下がれないので、作戦を変えることも出来ず、やはり厳しい試合展開となります。町田がミドルシュートで得点を挙げるも、燕水会の攻撃はこの得点のみに止まりました。このピリオドも7対1と大差を付けられ、結局15対2で試合終了となりました。

この試合は相手の個人技が強く、格の違いを見せられした。強い相手にプレスをされると攻撃が全く機能しなくなることが、如実に表れた試合となりました。明日も強い相手が多くなりそうなので、泳いでボールを貰いパスワークを丁寧にしていくことが大きな課題となりました。(山島)

11/3(日) vs

会場:静岡県富士水泳場

得点12合計
燕水会224
房総水527
得点者
尾花3 齋藤1
退水者
長尾2 町田2 山崎1

二日目からは初日の結果を元に、順位決定トーナメントが行われます。初日の予選リーグを2勝1敗で通過した燕水会は2位トーナメント(5〜8位決定トーナメント戦)にコマを進めました。緒戦の相手は房総水球クラブというチームで、予選リーグを見た感じでは非常に個人技があり強いチームでした。OFの作戦としては、いつも通りの中勝負に加え、社会人選手権で使ったwing-playでも攻めていくことにしました。DFの作戦はプレスをし、ドロップバックを意識することでした。

第一ピリオド、開始すぐにセンターで失点をしてしまいます。その後も、相手のプレスが非常に強く、カウンターで連取され0-3とされます。尾花が5mフリーシュートで得点し、反撃の口火を切ったかと思われましたが、長尾、町田らが退水を取られ再び失点を重ねます。ピリオド終了間際に齋藤が退水を誘発し、リターンパスでゴールインするものの、結局このピリオドを2-5で終えます。

第二ピリオド、燕水会は序盤に退水を重ね、すぐに2-7とされてしまいます。このままズルズルと点差を離されるような展開になるかと思われましたが、途中から相手がアップ不足のせいか動きが悪くなりました。尾花がセンターから得点を挙げ、更にカウンターでも得点を挙げます。しかし、逆転するには十分な時間はなく、4-7で試合終了となりました。

下馬評で燕水会は相当厳しい戦いになると予想されていたことを考えると、善戦はしたと言えるでしょう。しかし、あくまで善戦止まりであり、勝利を掴めなかったことが残念です。(山島)

11/3(日) vs東大慶応連合Aチーム

会場:静岡県富士水泳場

得点12合計
東慶連7411
燕水会123
得点者
尾花2 齋藤1
退水者
尾花1 山本(修)1

静岡選手権の最終試合は、東大慶應連合Aチームが相手でした。相手は人数こそ少ないものの、東大や慶應のエースプレイヤーが集まったチームなので精鋭揃いであることがわかっていました。燕水会の作戦として、DFは相手の右サイドのシュート力がやや弱いので、そこから下がり、残りはプレスでいくことにしました。OFはセンターだけでなく、左サイドのドライブも積極的に入れていく作戦にしました。

第一ピリオド、尾花の退水からいきなり失点します。対する燕水会も倉方から齋藤へのハンツーで同点に持ち込みます。始めは良い調子だったのですが、途中からは燕水会の攻撃がパスカットでターンオーバーするようになって来ます。相手は全員がしっかりプレスして来ているので、パスカットから確実にカウンターをかけて来ました。これに対応出来ない燕水会は、6点をカウンターで失い、第一ピリオドで7-1とされてしまいます。

第二ピリオドは、決めた作戦を実行出来るよう、極力無茶な攻めを抑えるようにしました。結果として、カウンターによる失点は2点に止まり、その他センターなどで取られた分を加えても4失点に抑えました。しかし、こちらの得点は尾花がセンターとカウンターでそれぞれ1点ずつ取っただけに終わりました。結局、11-3と8点差を付けられ試合終了となりました。

全5試合を終え、我々燕水会はAリーグ16チーム中8位に終わりました。強豪チームが多い中で、善戦したのが良かった所だと思います。しかし、やはり決定力に欠ける面やプレスに弱い面は克服出来ていないというのが現状でしょう。次の東日本リーグ戦に向けて、燕水会はさらなるレベルアップを図っていきます。(山島)

東京工業大学(現役) 試合結果

11/2(土) vsC&S

会場:静岡県富士水泳場

得点12合計
C&S369
東工大101
得点者
道喜1
退水者
上見2

初戦の相手は早大学院のOBチームであるC&Sでした。今まで対戦したことのないチームだったので特別な作戦は決めずOFはフローター中心、DFはプレスという基本的な形で戦うことにしました。

第一ピリオド:相手はOBチームということもあり全体的にフィジカルが強く、序盤から苦戦を強いられます。特に外周のプレスが強く、パスミスやパスカットが目立ちました。相手は泳力も高く、パスカットからカウンターをされるという悪い流れが続きます。こちらもキーパーの隙をついた道喜のミドルで一点を返しますが結局3-1でこのピリオドを終えます。

第二ピリオド:相手チームはキーパーがあまり強くないことがわかったのでミドルシュート中心の作戦にすることにしました。しかし相変わらず相手のノーファールプレスがきつく、思うように攻められません。また伊藤が右手を負傷したため一年生の二人が交代なしでプレイしなくてはならなくなります。このような状況が重なったため流れがどんどん悪くなり、無理な攻めからカウンターを食らって失点という最悪のパターンを抜け出せないまま試合終了となりました。

相手にプレスされるとパスが回らずセットが広くなり、結果として流れが悪くなってしまうという東工大チ−ムの弱点がよく出てしまった試合でした。全体を通して完全に相手にフィジカル負けしてしまったので無理につかみあわず、 泳ぎながらボールを回すことをもっと意識しなくてはならないと痛感しました。(亀山)

11/2(土) vs名古屋大学J

会場:静岡県富士水泳場

得点12合計
東工大303
名大J257
得点者
亀山2 平沢1
退水者
なし

第一ピリオド:ミドルシュートやカットからカウンターをかけられて2失点するものの、カウンターから退水を誘発させ、亀山と平沢があわせて3点決め東工大チームが1点優位の状態で前半を終えました。

第二ピリオド:最初佐藤がカウンターから退水をとりますが決まらず、逆に得点されてしまいます。このあたりからだんだん流れが悪くなっていきました。シュートやパスが乱れ、そこから逆カウンターで次々に点をとられ、最終的には4点差で敗れまてしまいました。

点をとられ焦る余り、シュートを力んではずしたり、パスミスしたりと、そこからカウンターをかけられたことが敗因のように思います。また状況が把握できてない、パスに躊躇が多いなどで適切な人に迅速にボールがわたらずカウンターが潰れる場面も見られました。(伊藤)

11/3(日) vsLip Purple

会場:静岡県富士水泳場

2
得点12合計
Lip213
東工大35
得点者
道喜2 佐藤2 亀山1
退水者
なし

二日目の初戦である三試合目は、Lip Purpleが相手でした。初日に東工大は一回も勝つことが出来なかったため、なんとか勝ちたい相手でした。作戦は、OFは、外周がシュートを打てそうな時にがんがん打ち、DFは、他チームとの試合を見る限り、目立って強いプレーヤーがいなかったので、全員プレスで守り、なるべくシュートを打たせないで、カウンターを狙う。という方向で試合に臨むことにしました。

第一ピリオド:開始2分後くらいに、道喜がカウンターに出て得点します。その後、ラリーが続いたところで、佐藤が相手にカットインされ失点しましたが、その直後に佐藤が退水を誘発し、リターンパスをもらって得点します。残り1分くらいになった時に、相手のセンターにいい形でパスを出され失点し、同点となったところで第一ピリオドが終了しました。

第二ピリオド:第一ピリオドには、カウンターによる得点のチャンスがあったのですが、よく周りが見えてない人が多かったため、第二ピリオドではどこが抜けているのか意識するようにしました。その成果が出たのか、まず、亀山がカウンターで得点します。その後、相手のセンターに得点を許しますが、佐藤がカウンターで抜けてカバーされたところで、空いた道喜にパスを出して得点し、勝ち越します。今度は残り1分くらいで、道喜がカウンターで抜けてカバーされ、空いた佐藤が得点します。そしてラスト一分を守りきり、初勝利を収めることが出来ました。(小俣)

11/3(日) vs静岡大学

会場:静岡県富士水泳場

得点12合計
静岡大437
東工大224
得点者
道喜2 亀山2
退水者
上見1

第四試合の相手の静岡大学はセンター7番と9番がキーマンとなり、さらに、常に3人でカウンターをかけてきて来るということが前日の試合から予想できたので、そこを抑えていこうということになりました。さらに、静岡大学は前年も対決しており、手強い相手だと分かっていたので、今までゴールキーパーをしていた1年の小俣を下げ、正キーパーの浅田で全力で当たることに決めました。また、相手のフローターバックが強いということも分かっていたのでフローターの平沢に球を集めずに道喜、亀山を中心に外から攻めることにしました。

第一ピリオド:東工大チームは平沢の中からの得点が抑えられてしまうので、道喜、亀山にボールが集まり共にミドルシュートを1本ずつ沈め敵から2点を奪い先制します。しかし、センターが手強いから抑えるように作戦を立てたのにもかかわらず、敵センターから連続して4点も得点されてしまいます。そして、4対2で2点リードされた状態で第二ピリオドを迎えます。

第二ピリオド:マイボールを取り、第一ピリオドからの嫌な流れを断ち切ろうとしますが、敵の居残りのカバーが遅れ先制されます。その後、道喜からのパスを亀山が決めますが、また同じように居残りからの速攻を敵に沈められ、さらに、敵センターのシュートを再びくらってしまいます。そして、試合終了前に道喜がこぼれ球を押し込むも静岡大相手に3点差で敗れてしまいました。(松田)

11/3(日) vsJustice

会場:静岡県富士水泳場

得点12EX合計
東工大0303
Jus3014
得点者
佐藤1 亀山1 道喜1
退水者
伊藤2

第5試合の相手は、早稲田大学の水球同好会Justiceでした。チーム全体の強さは、東工大チームよりも多少強めと聞いていたので、まずは相手の様子を見ながら試合を進めていくことになりました。

第1ピリオド:開始早々、道喜がドライブをかけたり、平沢が5mでシュートを打ったりしますが、得点には結びつきませんでした。その後、道喜が相手からボールをカットしますが、パスミスをしてしまい、相手に5mから打たれて得点されてしまいます。その後も、もう1点を5mから決められ、伊藤の退水からさらに1点を失い、3点をこのピリオドで失うこととなりました。こちらの攻撃は、上見がシュートを打つもコーナーとなったり、伊藤や亀山がシュートを1本ずつ打つも両方ともはずれてしまったりと、このピリオドで得点することは出来ませんでした。

第2ピリオド:第1ピリオドで3点を失った東工大チームは、キーパーを小俣から浅田へと交代しました。相手チームは少し面子を落としてきているように感じました。第2ピリオドが始まり、平沢が道喜へのハンツーパスを出すもシュートは外れてしまいます。しかしその後、道喜からの大逆パスを佐藤が決め、亀山がカウンターで点を重ね、東工大チームに勢いが出てきます。その後は、佐藤が退水を誘発するも得点は結びつかず、逆に伊藤が退水となってしまうも失点は免れ、1点差のまま試合終了が近づいてきます。残り16秒で平沢がシュートを外し、もう試合も終わりかと思われた時、亀山がボールをカットし、道喜が残り2秒でシュートを決め、延長戦に持ち込みました。

延長戦:道喜がセンターボールを取りますが、平沢がカットされてしまい、マークミスによって得点を奪われ、試合終了となりました。

一番の敗因として、リスタート時にボールを見ていないということが挙げられます。今回の反省を今後の練習に活かし、次につなげていけるようチーム一同頑張っていきます。(上見)

大会を通して

現役チームの最終成績はB3リーグの8位 となりました。この結果はあまり良いものではありませんが、今大会で当初の課題であった外周のプレイヤーの攻撃力は確実に上がったと実感しています。特に道喜は今大会6得点を挙げチームに大きな勢いをつけてくれました。また、伊藤の負傷により一年生がプレイする時間が長かったことも今後のことを考えると大きなプラスとなるでしょう。今大会で学んだことを踏まえ、新たに浮き彫りになった課題をこれからの練習で修正していき、来年の学生リーグに生かしていきたいと思います。(亀山)



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